[逗子店] 2020-02-22
こんにちは。
今日は逗子市役所前の神社で骨董市を開催しているようですね。
そこにはきっと掘り出し物が眠っていることでしょう。
さて、本日は耳の持つ機能「順応」についてお話いたします。
「順応」という言葉はいろいろな所で聞くことが多い言葉だと思います。
順応という言葉を辞書で引くと
①「環境や境遇の変化に従って性質や行動がそれに合うように変わること」
②「外界からの刺激に対して、感覚器官が慣れていくこと」
とあります。
今回お話しするのはどちらかというと②番の意味についてのお話になりますね。
順応について、分かりやすく「目」で例えて、お話をしていきたいと思います。
例えば、室内にいて外に出た時、
太陽の日差しでまぶしいなんてことありませんか。
その際に、視界全体が白っぽく見えてしまうこともあるかと思います。
人の目は暗いところから明るいところに行ったときに初めはまぶしくて真っ白に見えてしまいます。
※まぶしさを感じているときの視界
しかし、ずっとそのままかというと明るさに慣れてきて、だんだんとはっきり見えてくるようになるかと思います。
※まぶしさに慣れてきた時の視界
この明るさに慣れてくることを「明順応」というのですが、このようなことが耳でも起きています。
ではどんなことが起きているのか。
例えば人が多くいるところなどにいた時、初めは騒がしく感じますが、だんだんとうるささを感じなくなってきますよね。
これは脳により情報を取捨選択して、「これは問題のない音」と脳が捉えることで騒音をシャットアウトしているからと考えられています。
また、健聴者の中には騒音化でも家族や友人の話す声が聞こえるという方がいますが、これはその音を優先的に捉えようと脳が働くことで聞き取っているとされています。
意識をして聞くと聞こえるけど、意識をそらすと聞こえにくくなるというのに似ていますね。
この脳の機能にはもちろん個人差はあるのですが、中でも難聴者にはこの機能が弱くなっている方が多くいるのも事実です。
ですから、雑音の中で言葉が聞き取りにくい、大勢いる中だと会話がしにくいなどの症状が出てしますのです。
では、あきらめるしかないのかというと、そういうわけではありませんのでご安心を。
最近では脳の役割を代わりに補ってくれる補聴器も発売されているからです。
例えば、発話者の声の方向を補聴器が認識し、そちらの方向の音を多く入れる、つまり意識を向けるということを手助けしてくれる機能。
「ゴォー、ゴォー」といった風切り音や「ザワザワ」といった周囲の雑音を抑えてくれる機能など、完全ではありませんが聞こえを手助けしてくれる機能も充実してきています。
補聴器も日進月歩で、性能が良くなり聞き取りが楽になるものも出てきています。
以前はダメだったからとあきらめるのは簡単ですが、それではもったいなのではないでしょうか。
当店では試聴や相談、無料貸出も行っております。
今ある聞こえをより快適にし、これからをもっともっと楽しむために、あきらめずにまずはご相談ください。
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