[逗子店] 2020-04-26
こんにちはー!
世間はコロナウィルスの影響で重苦しい状態が続いています。
なかなかご来店されることも難しい中、少しでも有益な情報を発信していければと思います。
今回の記事は「補聴器は時間がかかる」
何が??
ズバリ、慣れるまでの時間のことです。
眼鏡店で補聴器が販売されていることもあり(当店もそうです)
補聴器は何かとメガネと比べられたりもします。
そして、「メガネほど役に立たない」と判断されてしまうことも少なくありません。
そもそも、この比較はかなり無理があるものです。
メガネは屈折の異常(ズレた焦点)を補正して、網膜に像を結ぶように働きます。
その場合、網膜や光の通り道に異常がなければ、
ピントを合わせることで、正常な状態と同じくらい良く見えるようになります。
一方、補聴器は多くの難聴者の場合、目でいえば網膜に当たるところに障害があることになります。
つまり音を感じるところに機能的な限界があるため、その効果には個人差があるにせよ限界があるのです。
少しずつ聞こえが悪くなってきた人の場合、音が無い状態に慣れてしまい、その状態に適応しています。
補聴器をつけると、今まで聞こえなかった色々な音が急に聞こえるようになります。
その音の中から、必要な音と不要な音をすぐに分けることが出来ずに、
すべての音を同じレベルで意識してしまうのです。
しかしそれも初めのうちで、脳には不必要な音を無視する働きがあります。
その機能によって、慣れてくるにしたがって気にならなくなってくるものです。
私たちの脳は、耳に入ってきた音がどんな音であるのかを、音の成分の中の色々な手がかりから判断しています。
補聴器を使い始めると、それまでよりも多くの情報が入るようになり、
最初のうちはその情報を上手く利用できません。
同時に不必要な情報もより多く入ってくるため、脳が混乱してしまうのです。
しかし、経験を積むうちに脳が学習し、次第にそれまでよりも多くの手がかりを利用できるようになります。
補聴器は一般的に高温域をより増幅して調整することが多い為、
音が甲高く聞こえたり、耳障りに聞こえたりすることがあります。
これも慣れるにしたがって、むしろ言葉が聞き取りやすくなっていることがわかるようになってきます。
上述の通り、全ての音のハッキリさを取り戻すことはできませんが、
補聴器は、周りの人も含めた、日ごろの不便を解消できるアイテムです。
それに慣れるためのお手伝いを、責任をもって行わせていただきます。
ご相談等はお気軽にどうぞ。
大浦
逗子店 [
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