[逗子店] 2021-05-11
こんにちは!
逗子店スタッフの大浦です。
日中は随分と汗ばむ陽気の日も多くなってきました。
毎度言っていることですが、体調管理をしっかりしていきましょう。
さて、本日は「聴力の失われた期間」についてのお話。
これは初めて補聴器を試聴して頂くお客様に多いのですが、
「まず70%くらいの音から始めていきます」というようにお伝えしています。
いきなり100%の音は出さないんですね。
なぜなら、いきなり100%の音を出すと、うるさくて使えないという方が多くいるからです。
それはなぜ?というのが今日の本題。
まさに「聴力の失われた期間」に関係しています。
突発性難聴の方を除き、多くの難聴の方は、昨日、今日、もしくは数週間、数か月の間に
聞こえが悪くなった、という方はあまりおりません。
ある程度の長い時間の中で、ゆっくりと、聞こえが失われていった方が殆どです。
音というのは耳で捉え、脳で感知するものです。
難聴者の方というのは、長い年月、普通の人よりも
「静かに聞こえる音の中で過ごしてきた方」ともいえるのです。
そのため、静かな音に慣れてしまった脳を、
いきなり100%に戻すことで、大きな拒否反応を示す方が多くいるのです。
もちろん中には100%の音をいきなり入れても大丈夫な方もいますが、
多くはこまめな調整を重ねていき、ゆっくりと時間をかけて、100%の音に近づけていく行程が必要です。
当店では貸出期間も設けていますが、上記のようなことから、
いきなり困っている状況をすべて解決できるわけではありません。
どちらかというと貸出期間中は、補聴器が現在の生活の中で使えるか、
という部分を確認して頂く、という意味合いが強くなります。
聴力の失われた期間を取り戻す作業を我々が少しでもお手伝いできれば幸いです。
ご不明点等はお気軽にご相談ください。
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