[逗子店] 2022-05-29
今回は「補聴器はコミュニケーションツールの一つ」という考え方についてお話ししていきたいと思います。
こちらのブログをご覧いただいている方は、少なからず補聴器について、もしくはご自身やご家族の聞こえについて、お悩みをお持ちの方がほとんどかと思います。
皆さんの中には、補聴器は音を聞くための道具と思っている方もいるのではないでしょうか。
確かに補聴器は“音を大きくしたり小さくしたりして聞こえを補うためのもの”という点では「音を聞くための道具」かもしれません。
ですが、補聴器をすることであることが増える場合があります。
それが「会話」です。
とあるお客様を例にとってお話をさせて頂きます。
その方は、「テレビの音量が大きい」、「大きな声で話さないと会話が出来ないから大変」とご家族に言われてご家族と一緒にご相談に来られました。
ご本人様としては別にテレビも大きくすれば聞こえるし、会話もあまりしないから構わないという考えをお持ちでいました。
ですが、一緒に暮らすご家族としては、一緒にテレビも見たいし、たくさん会話もしたいという気持ちが強くあり、どうしてもつけてほしいということでご本人様ご納得の上で補聴器をご購入となりました。
始めは自分の意志というよりは、ご家族のお願いもあってつけていたこともあり、つけたり外したりを繰り返していたようですが、根気強く何度も調整をしていくうちに、ご本人様から「一緒にテレビを見られるようになって、テレビの内容を話したり、いろいろな会話が増えた」と、笑顔のご報告を頂きました。
今回の例で何を言いたいかと言うと、補聴器はただ聞くだけの機械でなく、コミュニケーションツールだということです。
ご本人様がおっしゃる「会話もあまりしないから」という言葉は “しなかった”のではなく、“出来なかった”のではないでしょうか。
ひょっとしたら、ご家族は会話をしたかったけど、聞こえが原因で会話をするのがお互いに不自由だったから、諦めかけていたのかもしれません。
このように、聞こえるということは、話すという事にも繋がり、結果としてコミュニケーションを豊かにする事にも繋がっていきます。
もし補聴器に対して、“ただ聞くだけの物”という考えをお持ちの方が、こちらのブログを見たことで「補聴器もコミュニケーションツールの一つなんだ」と感じていただけたら幸いです。
聞こえの悩みは一人で抱えずに、一緒に考えていくことが大切です。すこしでもなやまれていらっしゃいましたら、ご家族やご友人、または専門医や販売店スタッフにご相談くださいね。
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