[衣笠店] 2023-05-26
本日は、補聴器に使用されている空気電池のお話です。
最近は、充電式補聴器が主流になりつつはあります。
しかし、まだまだ、補聴器を使用されている方で、空気電池を使用されている方は
多くいます。
〇~では、補聴器の電池はなぜ空気電池?
⇒空気電池は、軽くて小型の割に、容量が大きいのが特徴です。
水銀電池よりも軽量で、電池の寿命は約2倍。
空気中の酸素を使って発電するので、資源は少な く、水銀はほとんど含みません。
☆~空気電池は減りが早い?
⇒使い方において、下記の点を注意していただくと減り方も違ってきます。
①シールは使用する直前に剥がしましょう。
空気電池は酸素に触れて発電するため、酸素を取り込むための空気孔がついています。空気孔はシールでふさがれており、使用時に剥がす仕様です。
シールを剥がして数十秒経つと電圧が安定し、使用できる状態に。それからは常に酸素に触れて放電状態にあり、少しずつ消耗していきます。電池の無駄な消耗を防止するためには、使用する直前にシールを剥がし、1分ほど空気になじませ電圧が安定してから使用することが大切です。
②乾燥に注意しましょう。
空気電池は乾燥に弱く、乾燥すると電池の消耗が早くなります。これは、補聴器本体とは真逆の特徴です。補聴器本体は湿気に弱く、乾燥ケースに入れて保管しなければなりません。
そのため、電池と補聴器は別に保管することが望ましいです。電池を補聴器にセットしたまま乾燥ケースに保管することのないように注意してください。
③使用時は二酸化炭素を避けましょう。
空気電池の発電には酸素が必要です。しかし、二酸化炭素量が多い場所では酸素量が少なくなるため、電池に負荷がかかり消耗が早まります。具体的には、二酸化炭素を多く排出してしまうストーブのそばや、車の排気ガスが多い場所などが要注意です。
④低温に注意しましょう。
空気電池は気温の低い環境でも消耗が早まります。そのため寒冷地や冬期の使用などでは、電池の交換周期が短くなりやすいです。
補聴器の使用時は体温によって電池の低温状態を回避できますが、保管時には注意が必要です。特に暖房器具をオフにした睡眠の時間帯などは、低温状態にならないよう配慮しましょう。電池は常温(5〜25度)での保管がベストです。
空気電池の廃棄の際は、電極にテープを貼って、当店にお持ちいただき、
当店の「ボタン電池回収缶」に入れて下さい。
お入れいただく際には、スタッフに一声おかけてください。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
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