こんにちは。
強烈な日差しが連日降り注いでいますね。
それに加え台風も発生しております。
いやはや、どうなってしまうのでしょうか。
さて、本日は補聴器と密接に関わる「風雑音」についてのお話となります。
補聴器には、音を拾うためのマイクが1つか2つ付いています。
(一部のメーカーで3つのマイク搭載の補聴器もあります)
マイクは周囲の音声や環境音を拾い、さまざまな音声処理を施しますが、
その際に邪魔になるのが雑音です。
音声と同じかそれ以上の大きさの雑音が周囲にあると、
会話は阻害されて聞き取りに難を生じさせます。
音声も雑音も同じ空気振動ですので、音が大きい方が有利に聞こえるという具合です。
カラオケでマイクに息を吹きかけると「ボーボー」と音がするのを体験したことあるのではないでしょうか?
これと同じようなことが補聴器でも発生します。
屋外で補聴器を使用する際などに、強い風が補聴器のマイクに当たると、
雑音が発生して不快な音が出てしまうことがあるのです。
これを「風雑音」または「風きり音」と言ったりします。
強い風の時、屋外での会話は、補聴器ユーザーにとってはとても過酷な環境となります。
強風で音声が流されてしまうのと同時に、
風雑音が発生することで、聞き取りはかなり難しくなります。
昨今のデジタル補聴器にはマイクが拾った音をいくつかのブロック(チャンネル)に分割し、
特定の種類や高さの音をそれぞれ別に処理できるようになりました。
会話はしっかり聞こえるように大きくし、雑音は気にならない程度の小ささに抑えるなど、
さまざまな工夫ができるようになってきています。
雑音を抑える「雑音抑制機能」の中でも、
風雑音に特化したのが「風雑音抑制機能」で、
一部のクラスの補聴器から搭載されています。
風雑音は、普通の会話の音とは異なる特徴があるため、
補聴器内蔵のプロセッサーが
「これは風雑音だから、大きくしないでおこう」
と認識して、抑制することができるのです。
風雑音はマイクを搭載した補聴器の弱点とも言えます。
各メーカー、クラスが上位のものほど、
この風雑音を抑える機能が強力になっていると言えます。
参考になれば幸いです。
大浦
追浜店、衣笠店、逗子店、久里浜店 [
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