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[衣笠店] 2024-06-12

レンズを活かしてフレームを変えられる?枠替えのメリット・デメリット

こんにちは!
今日は、お客様から時々聞かれることのある「枠替え」のメリット・デメリットについて、少しお話したいと思います。

※ここでは、同じ品番のメガネではなく、
 全く異なるフレームに入れ替えるケースでお伝えします。

「枠替え」とは、
今使用しているメガネのレンズを、別のフレームに入れ替えることで、
メガネのフレームが破損したときに選択する手段の一つなのですが、
他にも、「デザインに飽きたからフレームを変えたい」という理由で、
枠替えを希望されるお客様もいらっしゃいます。


枠替えのメリットの1つ目は、
「メガネを修理したり、新しく作るよりも早くできる」こと。

例えば、メガネが壊れた時、
メガネを新しく作るとしたら、特注レンズだと約1週間かかりますし、
メーカー修理に出すとなったら2~3週間、
パーツ取り寄せやロー付け修理でも2~3日かかります。

その点、「枠替え」は、早ければ当日中に出来てしまうので、
「今日中に何とかしないと困る!」という方には「枠替え」を提案することがあります。
※フレーム形状や枠替えの方法によっては加工に数日お預りすることもあります。

また、その他の「枠替え」のメリットは、
「フレームを変えることで、掛け心地や気分を変えられる」
「レンズ代を節約できる」
などが挙げられます。

…と、ここまでメリットをお伝えしてきたので、
「枠替えしてみようかな~」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
「じゃあ、フレームを替えてイメージチェンジしましょうよ!」と、
気軽に薦められない「デメリット」もあります。

まず、「デメリット」の1つ目が、
「選べるフレームが制限される」ことです。

当然といえば当然なのですが、
今より大きいフレームにレンズを入れ替えることはできません。
少なくとも、縦も横も一回りぐらい小さいフレームが必要になります。

このサイズ感は結構シビアで、
例えば、Aのフレームは横幅48ミリ、Bのフレームは横幅46ミリで、
一見「A」のレンズを「B」に入れ替えることができそうですが、
実は鼻側、耳側の角の縦幅が足りず、「A」のレンズを「B」のフレームに入れようとすると、
隙間ができてしまいます。
(写真の遠近感でBのフレームがやたら大きく見えてすみません…)

こんな感じで、枠替えできるフレームは結構制限が多く、
使用できるフレームの中に気に入ったデザインが無い、
値段が予算より高くなってしまう…ということもよくあります。

そして、2つ目のデメリットは、
「フレームが変わると、もともと合わせて作ったレンズの光学中心などがズレてしまうので、
 見え方が変わってしまう(見にくくなってしまう)可能性がある」ということです。

もともと、眼鏡のレンズは、フレームに加工する際に、
お客様の目に合わせてレイアウトし、削っていますが、フレームが変わると、
そのレイアウトがズレてしまうことが多いです。

特に遠近両用のレンズでは、元のレンズを削ることで、
遠くを見る部分や近くを見る部分の範囲が狭くなったり、見にくくなったりすることがあります。

これが、気軽に「フレームだけ変えちゃいましょう♪」と勧められない大きな理由の一つで、
眼鏡が壊れた場合でも、時間を頂ける場合は修理をお薦めしたり、
在庫があれば同じ品番のフレームのパーツを取り寄せて直したりすることが多いです。

そして、3つ目のデメリットは、
「レンズのコーティングが剥がれてしまう危険性がある」ということです。

コーティングが剥がれると聞いても、経験したことがない方はピンとこないかもしれませんが、実際剥がれるとこんな感じ⇩です。


この白くモヤモヤ、チラチラとした感じがコーティング剥がれです。

枠替えをする際、レンズを機械で削るのですが、
その際、ズレないように、レンズに強力なシールを貼り、圧着して削ります。
新品のレンズだと、それでもコーティングは剥がれないのですが、
数年使用して、レンズ表面のコーティングが弱くなっていると、
このズレ防止のシールをはがした部分(ちょうどレンズの真ん中あたり、視線が通るところ)のコーティングが剥がれます。

コーティングが剥がれると、見た目上の問題だけでなく、
見え方も悪くなったりするので、購入頂いてからの年数や、レンズ表面の状態によっては、
あまり枠替えをお薦めしない場合もあります。

こういった事情で、
フレームを変えるならレンズも一緒に交換する方がお薦めだったりするのですが、
とはいえ、緊急事態だったり、どうしてもフレームだけ変えたい…ということもありますよね。
枠替えをするとなれば、一生懸命合うフレームを探させて頂きますし、
加工も、出来る限りズレが少ないように、コーティング剥がれもなるべく少ないように、
あの手この手を尽くして加工させて頂いております。
(それでもやっぱりズレや剥がれのリスクはあるので、祈りに近い部分もあります)

なので、「どうしても枠替えが必要!」という際は、ぜひ一度ご相談下さいませ♪


衣笠店 [ 加工・測定・フィッティング ] 2024-06-12




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