[衣笠店] 2022-04-11
補聴器に関して言えば、日本は「後進国」であり、
その普及率は日本と海外では大きく差があることは、
以前の記事でもお話させていただいたかと思います。
さらに補聴器の満足度も、日本は海外と比較して、とても低いことが分かっています。
ではこれらの「差」は何によって生まれているのでしょうか。
JapanTrak2015の調査によると、日本の補聴器の満足度は
欧米諸国(フランス・スイス・イギリス・ドイツ・イタリア)と比較すると、
約半分という結果が出ています。
日本とドイツの満足度を比較した調査結果によると、
大会場での講演内容の理解や娯楽などにおける「聞き取りの状況」と、
音の豊かさや忠実な再現やトーンと音の明瞭さなどのような「音声・信号処理」に関して
日本では不満に感じている人が多く、ドイツと大きく差が開く結果となりました。
では、なぜこのように大きな差が出てしまっているのでしょうか。
理由は様々だと思いますが、そのうちの一つとしては、
補聴器というものへの理解の低さがあると考えられます。
「補聴器を使えば元の聞こえに戻る・普通に聞こえるようになる」
「補聴器は買ってしまえばそれでずっと使える」
補聴器に対してこれらのイメージを持っている人は少なくありません。
しかし、これらは正しい理解とはいえません。
補聴器は、聞こえを補助するものであり、必ずしも元の聞こえには戻りません。
また、補聴器は購入後にきちんと調整をつづけていくこと、
使い慣れていくことが大切であり、購入してすぐに本来の力を発揮できるものでもないのです。
このように、補聴器に持たれているイメージと現実では大きなギャップが生じている場合があります。
補聴器はどういうものなのか、何が大切なのか,
これらをきちんと理解しないで購入してしまうと、あわないものを購入してしまったり、
せっかく購入しても使わなくなってしまったりする場合があります。
そのようなことがないように、補聴器で出来ること、出来ないことを
きちんと理解をしていくことが大切となっていくのです。
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