[衣笠店] 2022-07-25
片耳だけが聞こえない、もしくは聴力が低下している方にとって、
騒がしい場所や複数人でのお話の場面での聞き取りは、非常に不便を感じやすいものです。
そういった方におすすめしたいのが、「クロス補聴器」になります。
「クロス補聴器」とは先天性・後天性を問わず、
片耳難聴および聴力の左右差が大きい方に有効な補聴器になります。
その仕組みは、聞こえにくい側の音を拾い、
電波によって聞こえる側(または軽度難聴程度)の補聴器に飛ばすことで、
聞こえない側からの音が入り、聞こえの改善をしていくものになります。
言ってしまうと、補聴器と同じ形をした「送信機」です。
このことから必ず両耳に補聴器を装用します。
メリットは複数人で話しをするときに、聞こえない側からの話し声がわかる
対面での会話と違って、聞こえづらい側からの声かけに気付くのは難しいかもしれませんが、
クロス補聴器ならば聞こえの範囲が広がり、気付く場面が多くなります。
デメリットは音の方向感覚が認識しづらい。
例えば左耳が聞こえ、右耳が聞こえないとします。
クロス補聴器をつけると、右側からの音も左耳から入ってくるため、
音がどの方向から来たのかが認識しづらくなります。
ただ、この方向感覚については、片方だけに補聴器を使用している場合も同様になります。
クロス補聴器(送信機)の価格はおおむね10万円前後です。
しかし、クロス補聴器(送信機)単品では使うことができないので、
聞こえる方の耳につける補聴器(受信機)も必要です。
補聴器は各メーカーでクロス補聴器に対応しているものは決まっています。
気になる点などはお気軽にご相談くださいませ。
大浦
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