[衣笠店] 2023-03-30
こんにちは!
お店で受ける事が多いのが「高齢の親に補聴器を使って欲しい」という家族からのご相談。
しかし、家族に難聴を指摘されて、すぐ素直に聞き入れて補聴器を使ってくれるケースは多くありません。
高齢になり難聴を自覚しても、難聴は治るのではないか?
一時的な症状ではないか?などと考え、自分の難聴を受けいれられない方が多くいます。
難聴を受けいれられるまで、平均的に4年ほどの時間がかかるというデータもあります。
その上で、家族だけでなく医師が補聴器を勧めると使ってくれる、といったケースもあります。
しかし、それでも頑なに拒否する方がいることも事実。
聴器を嫌がる理由、そして補聴器を使ってもらう方法についてお話していきます。
補聴器を嫌がる理由は、いくつかあります。
・自分自身は難聴だと思っていない。
・難聴を認め自覚しているものの、大した問題と思っていない。
・補聴器は値段が高くて買えない。
・自分のために大きな金額の買い物をすることが負い目に感じる。
・耳のために、大きな金額を使うことが勿体ない。(難聴を軽く考えている。たとえば旅行や入れ歯の方が大事など)。
・補聴器をつけると難聴であることが周り人に分かってしまうのが嫌。
・操作が大変そうで、新しい機械に触れることが嫌。
・補聴器を使っても若い時と同じように聞こえないなら意味がないと思っている。
・(周りの人の意見から)補聴器をつけても役に立たないと思っている
具体的な理由を挙げてみましたが、補聴器について知識が少ないご家族が自分で
「補聴器を拒否する理由」を言葉にすることは難しいと思います。
さらに難しいのは本人が強く補聴器を嫌がり拒否している場合、
そのご本人さえ補聴器を拒否する理由に無自覚で
「何となく!でも、とてもイヤ!」としか表現できないことがあります。
補聴器の場合、メガネと同じというわけにはいかず、
高齢者の気持ちは意外と複雑になっています。
「自分の子供には弱いところは見せられない」なんて考えもあるかもしれません。
しかし難聴で少しでも困っている方なら、ご本人の補聴器を嫌がる理由を解消していく事で、
必ず補聴器を使ってくれるようになっていきます。
嫌がる理由の確認と問題の解消は、どちらも補聴器の専門家の役割です。
まずは「補聴器の専門家に相談だけする」
という所を最初の目標にしていただくのもおススメです。
ご相談のなかで「家族には話さなかった補聴器を嫌がる理由」が
初めて言えるなんてこともあるかもしれません。
もし本人がお店に行くことを嫌がる場合には、
事前にお電話もしくはご家族のみで、
ご来店いただくことも出来ますので是非検討してみてください。
以上、参考になれば幸いです。
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